2025年7月31日、私は会社を辞めた。
会社を辞めるというのはやってみると結構簡単なもので…
いつも通り会社が動いている中、片付けをして「ありがとうございました。」と挨拶をして帰るだけ。
少しだけ寂しい感じもしたけど次のステップに進めることが嬉しくて社長室を出る自分の足取りは軽かったように思う。
働いていた会社はいわゆる大手ではなく、老舗不動産屋でカテゴリは中小企業。
大きな会社ではない分、上司や社員同士の距離感も近く、アットホームな会社だった。
入社して半年経った頃、祖母が急逝した。前日まで元気だったそうだが寝ている間の心不全だったそうだ。
はじめて身近な人が亡くなって動揺していたが、会社はしっかりお休みをくれてちゃんとお別れを言いに行くことができた。
その4ヶ月後、今度は祖父が亡くなった。
立て続けに祖父母が亡くなったことは私にとってかなりショックな出来事だった。
葬儀も無事終わり、落ち着いた頃、祖父母が住んでいた家を訪れた。
思い出の詰まったおばあちゃん家。私たちの小さい頃の写真がたくさん出てきた。
お泊まりもしたし、近所のスーパーへはよく一緒に買い物に行った。
その家を私も母もすぐに手放すことはできなかった。
それから自分達でゆっくり片付けをして、掃除をした。
全てがすっからかんになったのは亡くなって2年経った頃だった。
片付けている間たくさんの不動産会社から連絡があった。
「この物件、相続されたなら今すぐ売りませんか?」
「自社で買い取ります!」
「お客さんがいるのですぐ連絡ください。」
全然わかってないと思った。
そんな簡単に手放せるものではないと思った。
同じ不動産営業として売り物件を集めたいのはわかる。
でも、家を売るということは単なる資産の処分ではなく、家族の思い出や感情と深く結びついた意思決定だ。
私はもっと人に寄り添った不動産屋になりたいと思った。
それを実現するには今の会社では案件が多すぎる。
一人一人に向き合っている暇はなく、ノルマもあるのでどうしてもやりたいことができなかった。
そこで私は独立を前向きに考え始めた。
思い立ったらすぐ行動したくなってしまうタイプの私はその半年後に会社を辞めることを決意した。
そしてついに先日、不動産屋を開業した。
いろんな手続きや申請をしていると不安が紛れるからか、なぜか市役所に行くのが好きになった。
不安は大きいけれど、自分を信じてたくさんの人に寄り添える優しい会社にしていきたい。
開業までの1年間何をしていたのかについてはまた今度。
2026年9月18日(金)
無事免許を受け取り、開業することができました。
これから一生懸命頑張っていきますのでよろしくお願いいたします。

